事務所概要

事務所名分銅会計事務所
所長名
代表税理士 分銅雅一
所在地

〒160-0022
東京都新宿区新宿一丁目15番5 カテリーナ新宿御苑駅前802号

電話番号03-6380-1093
FAX番号03-6380-1094
業務内容

自社株式と不動産の承継に関連する

1.相続税・譲渡所得税の税務申告

2.相続・事業承継対策の立案及び実行支援

3.個人及び法人の税務顧問

4.セミナー及び研修の講師

ブログ 2020年3月27日

<納税の猶予と換価の猶予について>

 令和1年分の所得税の確定申告の期限については、新型コロナウイルス感染の影響により令和2年4月16日木曜日まで延長されましたが、納税等が困難な状況に直面しているケースも多く発生していると思われます。
 国税庁のホームページにおいても、納税の猶予と換価の猶予についての告知がされています。今回は、両者の違いについて説明していきます。

1.納税の猶予
 納税の猶予は、国税通則法第46条に定められており、第2項において、下記のとおり規定されています。     

 ここでのポイントは、第二号にある「納税者又はその者と生計を一にする親族が病気にかかり、又は負傷したこと。」に該当した場合、納税の猶予が最大1年間、認められるという点です。実際に、納税者本人やその親族が新型コロナウィルスを罹患した場合、要件を満たせば、納税が猶予される可能性があります。
 ただし、下線を付したとおり、「納税者の申請に基づき」納税の猶予が認められるため、注意が必要となります。


2.換価の猶予
 これに対して、換価の猶予は、国税徴収法第151条に定められており、下記のとおり規定されています。

 本規定のポイントは、税務署長による職権で猶予が認められるというものです。そもそも、換価の猶予は、国税の滞納処分の手続きの流れの一つであり、差押→換価(※1)→配当(※2)のプロセスの一つに過ぎません。したがって、本規定の要件を満たす場合に、税務署長による職権で、換価の猶予が認められるというものです。
 ※1 「換価」は、不動産や動産等を売却して金銭化する手続きのことです。一般的に「公売」の方法で行われます。
 ※2 「配当」は、差し押さえた財産等を換価後、多数の債権者の債権に対して割り当て弁済することです。
 しかし、平成26年度の税制改正において、換価の猶予について、新たに第151条の2が創設され、現在は、納税者(滞納者)からの換価の猶予の申請が認められています。その具体的な規定は、下記のとおりです。

 換価の猶予は、納税の猶予のように、病気等を発症していなくても納付困難な状況と判断されれば、差押財産の換価が猶予されることとなります。

3.まとめ
 納税の猶予も換価の猶予も、税金の支払いを猶予する制度ではありますが、上記のとおり猶予される時点が根本的に異なることとなります。納税の猶予の要件に該当するようであれば、納税の猶予の申請を検討するのが賢明だと思われます。納税の猶予の要件を満たしていない場合であっても、換価の猶予が認められるケースがあるので、いずれにしても、早いタイミングで税理士や税務署へ相談にいかれることをお勧めします。
     

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