事務所概要

事務所名分銅会計事務所
所長名
代表税理士 分銅雅一
(登録番号第123843号)
所在地

〒160-0022
東京都新宿区新宿二丁目3番12号 グレイスビル7F

電話番号03-6380-1093
FAX番号03-6380-1094
業務内容

自社株式と不動産の承継に関連する

1.相続税・譲渡所得税の税務申告

2.相続・事業承継対策の立案及び実行支援

3.個人及び法人の税務顧問

4.セミナー及び研修の講師

適格請求書発行事業者登録番号

T2810600793215

ブログ更新 2025年11月14日

<法人税等の申告(課税)事績の概要(令和6事務年度)について>


 令和6年10月30日、国税庁のウェブサイトに、「令和6事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要(令和7年10月)」が公表されました。令和6事務年度というのは、具体的には令和6年7月1日から令和7年6月30日を指しています。

具体的に法人税の申告事績、源泉所得税等の課税事績、トピックスとe-Taxの利用状況等について紹介されています。これらのうち、法人税の申告事績とe-Taxの利用状況等の概要を紹介していきます。


(1)令和6年度における法人税の申告事績の概要

 令和6年度における法人税の申告件数は322万件で、その申告所得金額の総額は102兆3,381億円、申告税額の総額は18兆7,139億円となり、前年度に比べ、それぞれ4兆600億円(4.1%)、1兆3,215億円(7.6%)増加し、共に5年連続の増加となりました。

また、申告所得金額及び申告税額の総額は、過去最高となりました。

具体的な「法人税の申告件数等の状況」や「申告所得金額の推移」は下記のとおりです。

※国税庁参照URL 

https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2025/hojin_shinkoku/pdf/hojin_shinkoku.pdf


(2)e-Taxの利用状況等について

国税庁においては、税務行政のデジタル化を掲げており、あらゆる手続が税務署に行かずにできる社会を目指し、e-Taxの利用拡大に取り組んでいます。

令和6年度における法人税申告のe-Tax利用率は89.1%となり、国税庁が推進する「取引から会計・税務までのデジタル化(デジタルシームレス)の普及」に向け、税務手続のデジタル化が着実に進んでいます。

また、法人税の申告については、納税者や税理士の皆様の利便性向上と税務行政の効率化のため、添付書類(財務諸表や勘定科目内訳明細書等)を含めたe-Taxの利用(ALL e-Tax)を推進しており、令和6年度における法人税申告のALL e-Tax率()は67.7%となったとのことです。

ALL e-Tax 率とは、法人税申告のうち、主要な別表に加え、財務諸表など添付すべきものとされている書類が e-Tax で送信された割合をいいます。

 

(3)まとめ

 令和6年1月から大きな改正として、電子帳簿保存法の完全施行が開始されています。会計や税務の業界においても、電子化(DX化)がかなりのスピードで加速しているため、実務においては、これらの情報をいち早くキャッチアップして、各種制度対応の準備を進めてほしいと思います。